小さな大物

朝、大急ぎで準備。
ブレザーを着て、外へ。
寒っ
てか、スースーする？
と思ったら
カーディガン着てなかった。
そりゃ寒い。

とりあえずカーディガンを掴んで
家から若干走る。けど寒いので
マンションの玄関の所でカーディガンを着た。

そしたら、後ろから声が。

『今日は寒いらしいで。』

振り返るとそこには小学生(たぶん1年生)の女の子が立っていた。

話したことはなかったけれど
何度も目撃はした事がある。
いつも集団登校に間に合わない、水色ランドセルの子だ。
てか、きっとあの子は間に合わす気なんて全くないと思う。
集団登校が出発して、10分後くらいから
堂々とパン食べながら登校してる子。
私はその子を大物と呼んでいた。

私『そうなん?そういえば寒いよなぁ』

小学生『風邪ひかんときや』

私『ありがとう。君もね。じゃ、学校行くわ、ばいばい』

小学生『気をつけて行くんやでー』

私『うん!』


やっぱり、大物だ。