言葉のおもみ

よく、がんばってる人に「がんばれ」って言ってはいけないと聞く。
正直、自分にはその意味がわからなかった。
自分が相手に「がんばれ」って言うのは
“もっと努力しろ”って言いたいんじゃなくて
“応援してるからね”って気持ちを相手に伝えるためだから。

でも、やっと納得する意見を聞く事ができた。

どうやら、
相手の置かれている状況によって
「がんばれ」って言葉は応援になるときとならないときがあるらしい。

「がんばれ」が応援になるときは
そう言われた人にとって、今やり続けていることが
唯一の目標としてはっきり定まっている時だそう。
例えば、
マラソンでトップを走るランナーに、沿道からの「がんばれ」は励みになったりする。


でも、
ただやみくもに「がんばれ」って言うのは相手にプレッシャーをかけて追い込んでしまう時もある。

たしかに
本当にに悩んで、一生懸命考えてる人に「がんばれ」って言うのは
応援している気持ちはあるかもしれないけど
無責任な言葉なんだなぁとしみじみ思った。

本当にその人のことを応援しているんなら
「がんばれ」の一言で済ますんじゃなくて、
じぶんも一緒になって考えて
もっと具体的な言葉をかけてあげられるんじゃないか。


だから自分も、むやみに「がんばる」って言うんじゃなくて
その前に具体的に表現してみる事が大切なんだなあと

第二の課題図書、『１４歳からの仕事道』を読んで
しみじみ考えた。

最初にこの本をパラパラと見たときは、
なんて字のでかい本なんだと思った。
つまり、
ばかにしていた。

でも、実際に読んでみて案の定、馬鹿なのは私のほうだとしみじみ感じる事になる。


この本の著者はどんなに難しい文章を書く人よりよっぽどスゴイ。

そりゃあ、難しい文章を書く人は沢山沢山勉強して、考えて、
大変な内容を文章にするんだから、確かにすごいけど、
何より
読む人に伝わりにくい。

もうこれにつきる。
読む側はがんばって理解しようと努力すればいい話なんだけども
時々、作者は話したいだけで伝えたいなんて思ってないんじゃないかと感じさせる文章もあったりする。


この著者は“人に伝えたい”という気持ちがとてもあるんだなと感じられる。
読む人に伝わるように、噛み砕いて、染みこみ易い言い回しで書いていてくれる。

読む側的にも本当にありがたい。

心に響く本って、こういう本なんだろうな。